「できることなら、住み慣れた自分の家で暮らし続けたい。」
そう願う方は、きっと多いのではないでしょうか。
長年暮らしてきた我が家には、慣れ親しんだ生活があり、自分らしく過ごせる心地よさがあります。
一方で、年齢を重ねるにつれて、これまで当たり前にできていたことが、少しずつ負担に感じられることもあります。
例えば、毎日の食事の準備や買い物、掃除など。
一つひとつは小さなことでも、日々の暮らしの中では大きな負担になることがあります。
また、ご夫婦で支え合いながら生活されている方や、お一人で暮らされている方、遠方に住むご家族が心配されているご家庭も少なくありません。
それでも、住み慣れた家を離れることには、ためらいがあるものです。
一般的に「高齢者施設」と聞くと、介護が必要になってから入る場所という印象を持たれる方も多いかもしれません。
しかし、私たちは、介護が必要になる前から、安心して自分らしく暮らせる住まいがあってもよいのではないかと考えました。
すべてを誰かにしてもらうのではなく、できることはこれまでどおりご自身で行い、少し大変になったところだけ、必要なお手伝いを受ける。
私たちが大切にしているのは、そんな暮らし方です。
必要なところだけを支え、ご自身でできることを大切にしながら、自立した暮らしをできるだけ長く続けていただきたい。
その思いから、私たち夫婦は「磊正庵」を運営しています。
磊正庵は、介護を受けることだけを目的とした施設ではなく、ご自宅での暮らしの延長として、安心して生活していただくためのお住まいです。
日々の見守りや生活相談、お食事の提供を基本とし、暮らしの中でお手伝いが必要になったときには、自費サービスなども活用しながら、その方に合った支援を行っています。
また、私たちだけですべてを支えるのではなく、介護保険を利用した訪問介護(ホームヘルパー)やデイサービス、必要に応じた訪問看護など、外部の専門サービスとも連携しています。
それぞれの専門職の力を借りながら、お一人おひとりの状態やご希望に合わせて、安心して暮らし続けられる環境を整えていくことを大切にしています。
ご家族が気軽に訪ねてこられること。
ご自身のペースで外出を楽しめること。
これまでの生活習慣や、自分らしい時間を大切にできること。
私たちは、そんな何気ない日常を大切にしたいと考えています。
年齢を重ねることによって、暮らしのすべてを変える必要はありません。
ほんの少しの見守りやお手伝いがあることで、安心できる時間が増え、毎日の暮らしがより豊かなものになる。
「できることを大切に、必要なところに寄り添う。」
それが、私たちの考える暮らしの支え方です。
これからも、お一人おひとりの思いや生活を尊重しながら、皆さまにとって、もうひとつの我が家のような場所でありたいと願っています。
見守り付きシニアレジデンス 磊正庵
庵主 福島 有希
福島吏依子